大手キャリアと格安スマホのどちらが良いか比較してみましょう
シニア向けのスマホの購入を検討する際にまず考えることは、「大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)にするか、格安スマホ会社にするか」です。
大手キャリアはなんとなく安心だけど料金が高い…。格安スマホは料金が安いけど、シニアが使いこなせるか心配…。
そのように考えている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、大手キャリアと格安スマホ会社のスマホ機種と料金を比較して、シニア向けスマホとしてどちらがおすすめなのかを検討します。
結論をいってしまうと、「シニア向けスマホも格安スマホがおすすめ」です!
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のシニア向けスマホの機種と料金
大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクには、シニア向けにつくられたスマホ機種が用意されています。
- ドコモ:らくらくスマートフォン me
- au:BASIO3(ベイシオスリー)
- ソフトバンク:シンプルスマホ3
いずれもシニア向けにホーム画面がシンプルでわかりやすくなっていて、簡単に操作できるよう設計されています。
まずは、ドコモ・au・ソフトバンクのシニア向けスマホの機種と料金をチェックしてみましょう。
また、端末補償などのオプションは一切含めていません。
ドコモのシニア向けスマホの機種と料金
ドコモのシニア向けスマホの最新機種は2018年2月28日に発売された『らくらくスマートフォン me』です。
端末サイズ | 137mm × 67mm × 9.9mm |
重さ | 約138g |
画面サイズ | 1,280×720ピクセル 4.5インチHD |
カメラ | 背面1,310万画素 前面500万画素 |
OS | Android7.1.2 |
メモリ | 2GB 記憶容量:16GB |
バッテリー | 2,100mAh |
ガラケーの『らくらくホン』のように、ホーム画面のボタンが大きく設定されています
『らくらくスマートフォン me』で料金シミュレーションをしてみた結果がこちらです。
基本料金プラン | カケホーダイプラン(国内通話すべて無料) | 1,836円 |
パケットパック | データSパック(小容量)(2GB)※1 | 3,780円 |
インターネット接続サービス | spモード | 324円 |
端末代金 | 38,880円÷24回 | 1,620円 |
割引・キャンペーン | docomo with※2 | △1,620円 |
毎月の利用料金 | 5,940円 | |
※1 5GBは5,400円、20GBは6,480円、30GBは8,640円。 ※2 対象機種の購入で毎月1,620円割引 |
利用料金+機種代金+割引=約5,940円/月(税込)
「カケホーダイライトプラン」で「らくらくスマートフォン me」を利用する場合、毎月の利用料金は5,940円となりました。
auのシニア向けスマホの機種と料金
auのシニア向けスマホの最新機種は2018年1月19日に発売された『BASIO3』(ベイシオスリー)です。
端末サイズ | 144mm × 71mm × 9.9mm |
重さ | 約150g |
画面サイズ | 1,920×1,080ピクセル 5.0インチFHD |
カメラ | 背面1,300万画素 前面500万画素 |
OS | Android7.1 |
メモリ | 3GB 記憶容量:32GB |
バッテリー | 2,940mAh |
ホーム画面のボタンが大きく設定されていますが、ドコモの『らくらくスマートフォン me』よりは普通のスマホっぽい画面という印象です。
画面の解像度も高いので、見やすいディスプレイですね
『BASIO3』で料金シミュレーションをしてみた結果がこちらです。
基本料金 | 2年契約(誰でも割適用後) | 1,480円 |
データ定額料金 | ~3GBの場合※1 | 3,700円 |
インターネット接続サービス | LTE NET | 300円 |
端末代金 | 28,080円÷24回(初スマホ割適用後) | 1,170円 |
割引 | ビッグニュースキャンペーン※2 | △1,000円 |
毎月の利用料金 | 5,650円 |
※1 1GBまで1,700円、2GBまで2,700円、5GBまで6,480円、20GBまで7,480円。
※2 1年間毎月1,000円割引。受付は2018年5月31日まで。
利用料金+機種代金+割引=約5,650円/月(税込)
ソフトバンクのシニア向けスマホの機種と料金
ソフトバンクのシニア向けスマホの最新機種は2016年9月9日に発売された『シンプルスマホ3』です。
端末サイズ | 143mm × 71mm × 9.2mm |
重さ | 約140g |
画面サイズ | 1,280×720ピクセル 5.0インチHD |
カメラ | 背面1,310万画素 前面500万画素 |
OS | Android6.0 |
メモリ | 2GB 記憶容量:16GB |
バッテリー | 2,810mAh |
発売したのが2016年なので古い機種という印象を受けますが、スマホ初心者のシニアの方には十分な機能を備えています。
ボタンが大きくてシンプルなホーム画面です
『シンプルスマホ3』で料金シミュレーションをしてみた結果がこちらです。
基本料金プラン | スマ放題ライトプラン(5分以内の国内通話無料) | 1,836円 |
データ定額プラン | データ定額 5GB※1 | 5,400円 |
ウェブ使用料 | 324円 | |
端末代金 | 59,520円÷24回 | 2,480円 |
割引・キャンペーン | 対象機種特別割引 | △980円 |
スマホデビュー割※2 | △2,420円 | |
毎月の利用料金 | 6,640円 | |
※1 1GBは3,132円、20GBは6,480円、50GBは7,560円 ※2 はじめてスマホを契約する方が対象 |
利用料金+機種代金+割引=約6,640円/月(税込)
公式料金プラン
格安スマホ3社(TONE・LINE・楽天)のおすすめ機種と料金
次に、格安スマホ会社のうち、シニア向けにおすすめのTONEモバイル・LINEモバイル・楽天モバイルの機種と料金をチェックしてみましょう。
料金については、MNPしない場合とMNPする場合の両方の料金をシミュレーションしています。
TONEモバイルの格安スマホ機種と料金
TONEモバイルは機種が1つで、最新機種は『TONE m17』です。
端末サイズ | 144mm × 71mm × 8mm |
重さ | 約148g |
画面サイズ | 1,280×720ピクセル 5.0インチHD |
カメラ | 背面1,310万画素 前面500万画素 |
OS | Android7.1 |
メモリ | 2GB 記憶容量:16GB |
バッテリー | 2,580mAh |
TONEモバイルはスマホを使ったことがない初心者の方でも安心してはじめられるように作られており、シニアの方のスマホデビューに最適なスマホとなっています。
TONEモバイルは料金プランもシンプルで、月額1,080円(税込)の基本プラン1つです。
月額1,080円で「インターネット使い放題」「IP電話」「すべてのサポートが何度でも無料」「あんしん機能」といったサービスが受けられます。
無料のアフターサービスが充実しているのは心強いですね
TONEモバイルで料金シミュレーションをしてみた結果がこちらです。
利用料金+機種代金=約2,530円/月(税込)
なお、TONEモバイルの場合、MNPを利用するには『090音声オプション』に加入する必要があるため、料金は約3,450円/月(税込)になります。
TONEモバイルのより詳しい情報については次の記事をご覧ください。
LINEモバイルのおすすめ格安スマホ機種と料金
LINEモバイルは契約するときに選べるスマホ端末が複数あります。
ここでは、シニア向けにおすすめの機種『FUJITSU arrows M04』を紹介します。
端末サイズ | 144mm × 71mm × 8mm |
重さ | 約148g |
画面サイズ | 1,280×720ピクセル 5.0インチHD |
カメラ | 背面1,310万画素 前面500万画素 |
OS | Android7.1 |
メモリ | 2GB 記憶容量:16GB |
バッテリー | 2,580mAh |
TONEモバイルのスペック表と見比べるとわかりますが、『FUJITSU arrows M04』とTONEモバイルの『TONE m17』はほぼ同じ機種です。
『FUJITSU arrows M04』はスマホ初心者でも簡単に使えるように設計されていて、防水・防塵な上にハンドソープでも洗えるタフさがあるので安心して使えます。
スマホ端末自体の性能には違いがありませんが、TONE m17にはTONEのオリジナルアプリがインストールされている点が異なります
LINEモバイルで『FUJITSU arrows M04』を使った場合の料金シミュレーションがこちらです。
利用料金+機種代金=約2,730円/月(税込)
※料金プラン『コミュニケーションプラン 3GB』で計算
なお、LINEモバイルでMNPを利用する場合には、料金は約3,350円/月(税込)になります。
LINEモバイルのより詳しい情報については次の記事をご覧ください。
楽天モバイルのおすすめ格安スマホ機種と料金
楽天モバイルは契約するときに選べるスマホ端末が豊富にあります。
ここでは、シニア向けにおすすめの機種『Zenfone Go』を紹介します。
端末サイズ | 151mm × 76.9mm × 10.7mm |
重さ | 約160g |
画面サイズ | 1,280×720ピクセル 5.5インチHD |
カメラ | 背面800万画素 前面500万画素 |
OS | Android5.1.1 |
メモリ | 2GB 記憶容量:16GB |
バッテリー | 3,010mAh |
『Zenfone Go』は5.5インチの大画面で見やすく、バッテリー容量も3,000mAh以上あって安心なので、スマホ初心者のシニアの方にもおすすめできます。
最新の機種ではありませんが、端末代金は1万円台と非常に安くコスパが高いスマホです
楽天モバイルで『Zenfone Go』を使った場合の料金シミュレーションがこちらです。
利用料金+機種代金=約1,810円/月(税込)
※料金プラン『組み合わせプランの3.1GBプラン』で計算
なお、楽天モバイルでMNPを利用する場合には、料金は約2,440円/月(税込)になります
楽天モバイルのより詳しい情報については次の記事をご覧ください。
格安スマホでも設定とアプリでシニア向け簡単スマホにできる
格安スマホ会社(TONEモバイル・LINEモバイル・楽天モバイル)には、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のような“シニア向けスマホ”はありません。
ただ、TONEモバイルの『TONE m17』は子どもやシニアを含め、誰でも簡単にスマホが使えるように考えてつくられていますし、上記で紹介した『FUJITSU arrows M04』や『Zenfone Go』にはスマホ操作を簡単にするための設定があらかじめ用意されています。
↓TONEモバイル『TONE m17』のシニア向けホーム画面
↓『FUJITSU arrows M04』の「かんたんセット」設定
↓『Zenfone Go』の「簡単モード」
また、上記以外のほかの格安スマホでも設定とアプリでシニア向けの簡単スマホにカスタマイズが可能です。
格安スマホをシニア向けに設定する方法とおすすめアプリについては、下の記事で詳しく解説しています。
シニア向けにも格安スマホがおすすめ!
この記事では、大手キャリアと格安スマホ会社とで、機種と料金を比較してどちらがシニア向けスマホとしておすすめかをお話しました。
スマホの利用料金の面では、大手キャリアが月額5,000円~7,000円くらいであるのに対して、格安スマホは大手キャリアのおよそ半額で利用できます(プランや機種次第では1/3以下)。
また、スマホ端末の使いやすさという面では、格安スマホには大手キャリアのような“シニア向けスマホ”はないものの、シニアの方でも簡単に使えるような設定があらかじめ用意されていたり、設定やアプリでシニア向けにカスタマイズできることもお分かりいただけたと思います。
シニアの方が使うからといって、大手キャリアのいわゆる“シニア向けスマホ”を使わなければいけないわけではありません。
使うなら料金は安いほうがいいですし、デザインだってカッコイイのを選びたいですよね。
格安スマホなら、シニアの方にもピッタリなスマホを安く手に入れることができます。
ぜひ格安スマホでお得にスマホデビューをしてくださいね!